やすらぎの郷 

 テレビ朝日のシルバータイムドラマ第1弾が、9月いっぱいで終わりました。
倉本聰脚本で、平日に毎日20分放送するやつですね。
序盤は毎回感想書いてたのですが、さすがに無理ありました。
でも、最後まで見てたんですよ。

 高齢になったテレビ界の功労者だけが入所できる老人ホーム「やすらぎの郷」に脚本家の菊村栄が入所し、往年のスターや裏方たちと、悲喜劇を織りなす話です。
昔の金銭感覚で生きてたり、再起をあきらめずに詐欺に引っかかったり、老いらくの恋に落ちたり、人生の棚卸や後始末をしたり。
主要な役柄で出演していた野際陽子さんが放送中に亡くなったのが、少し話題になりました(最終回まで出てた)
ラストに出てきた「このドラマはフィクションですが、色々とお察し下さい」というテロップが全てですね。

 面白かったのは、序盤に出てきた「女の一生のターニングポイント」と、やすらぎの郷創始者で、芸能界のドンと呼ばれた加納栄吉の遺言を一致させてきたことですね。
ラスト前の1週間は、菊村と加納のやりとりが中心で、海軍の若手参謀から転じて「処女だった」テレビ業界の育成に尽くした加納は、今のテレビ業界のことを「売女(ばいた)」と表現して逝くのです。
女の一生のターニングポイントとは、女優の三井路子によると、
・処女をささげる
・男に金で買われる
・誰にも相手にされなくなって男を金で買う
だそうで。
これに則ると、テレビは第2段階にある、あるいはニュアンス的には第3段階に近いのではないかと、見ていて感じました。
悲喜こもごものドラマでしたが、全体に通底するのはこの精神でした。

 恥ずかしながら結構知らない俳優、女優が多かったのですが、それぞれの来歴がわかっていれば、より楽しめたかも。

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やすらぎの郷#28 

 亡妻の位牌に手を合わせに来たという高井。
慌てた脚本家の手近にあった写真は、よりにもよって若かりし頃の妻の水着グラビア。
そして、その「遺影」をまじまじ見る高井。
寡黙な高井を前に、沈黙に耐え切れず要らぬことをベラベラしゃべらざるを得なくなる脚本家。
亡妻を「りっちゃん」と呼ぶ男に平静ではいられず、高井がいなくなってから写真についた視線を拭う脚本家の態度が良い感じ。
愛していたころを思い出す、再生の物語なわけだ。

やすらぎの郷#27 

 周りの態度から、亡妻が高井の絵のモデルになってたことを確信する脚本家。
そんな中、発動機付きゴムボートでやすらぎの郷に接岸する高井。
何なんだ一体……。
あれだけ浮足立ってた「関係者」たちも、夜のバーで毒を吐く。
コンシェルジュにも姫にもマタタビは効いている模様。
そして、ほろ酔いで寝床に戻る脚本家の玄関の前に立っていた、男の中の男。
いやいや、面白いなぁ。

やすらぎの郷#26 

 「またたび」のスター・高井秀次を演じるのは藤竜也。
枯れ果てた草花も、その根のどこかに再生のエネルギーを秘めているのだ、ってすごい表現。
野際陽子さん亡くなってからこの回見てるのですが、切ないなぁ。
妻と高井の関係については、思わせぶりに濁されて終わりであった。
高井の秀ちゃん待ちでおめかしする女性陣。
しかし来ない。

やすらぎの郷#25 

 やくざも憧れる男の中の男・高井の入居情報に沸き立つやすらぎの郷の住民たち。
塀の中出身者だらけのスタッフまで浮足立つ。
女性陣に「関係者」が多すぎる話。
脚本家の亡妻にも、まさかの疑惑が浮上し、脚本家の心は揺れる。
そして唐突に始まる「やすらぎ体操第一」。
何だこれは(笑)