評決のとき 

 2006年7号の週刊少年マガジンでは、ネギま!が巻頭カラーでした。
フィギュメイト応募者全員サービスや、隠れた人気キャラ・和泉亜子にメインスポットが当たるなど、様々な話題を(局地的に)振りまいていますが、中でもファンが注目したのが、巻末にあった読者アンケートでした。
何故って、修学旅行編以来の人気投票が行われているからです。

 読者アンケートによる人気投票で語り草なのが、連載第1回(1時間目)の読者アンケートで、今回とほぼ同様の質問がなされ、そこでトップを取ったのは、1時間目ではこれといって目立たなかった佐々木まき絵だった、ということがありました。
その時の編集長のコメント「誰?」は、知る人ぞ知る名言です。
この結果をうけて、まき絵の出番は増加し、アニメ化の際には有名声優である堀江由衣さんが声をあてることになるなど、様々に優遇されていました。
以来、人気投票で上位に食い込むと、そのキャラの出番が増えるというのは、ファンの中では定説となっています。

 今回、その人気投票が久々に復活しました。
以前と比べて、活躍しているキャラクターも増え、各キャラごとへの愛着も深まっていることから、ますますの混戦が予想されます。
前回1位の桜咲刹那が今回もトップを取るのか、何回やってもトップを取れないメインヒロインの神楽坂明日菜が意地を見せるのか、はたまた、ニューヒロインが誕生するのか……興味は尽きません。

 しかし、です。
実は人気投票以上に重要視されているのが、その次の質問事項だと思うのです。
それが、

H.『魔法先生ネギま!』のKC(コミックス)を買っていますか? 次の中から1つ選んでください。
1.全部買っている
2.今は買っていない
3.一冊も持っていない



というものなのですが、3の『1冊も持っていない』という答えは別として、1の『全部買っている』と、2の『今は買っていない』の選択肢は、つまり、「最近の展開についてきてる?」ってことを聞いてるのです。
最近の展開というのは、今のクラスメイト編ではなく、13巻までのまほら武道会のことを指しています。
選択肢に、『(昔は買ってなかったが)今は買っている』というものが無いことを考えると、バトル中心の展開が続いたことで、昔からの読者が離れていないかについて気にしていることは明らかです。

 この懸念は、作者(赤松先生)とマガジン編集部に共通しているものですが、両者の懸念は、質的に異なっています。
というか両極端。
それは、赤松先生の日記から読み取れます。

12月1日
ネギま13巻の表紙、マガジン内の広告で使用するとのことで、早目に提出しました。
今回は、真面目にかっこいい表紙です。少年漫画っぽいです。
よく「ネギまは表紙が恥ずかしくて買えない」というメールを頂いたりするのですが、今回だけは言わせませんぜ(笑)。他の本と挟み買いしないで、書店で一冊だけ買ってOKです。

13巻は、内容的にも数字的にも「一般層向け」の巻で、表紙もこうですから、これで売り上げ減ったら「一般人は単行本買わない」と判断して良いのでは・・・(^^;)
そしたら人気アンケートも、打ち切りにならない程度に取れていれば無視した方が有利ということに・・・

さて、結果はどうなるでしょうか。



 上の引用からわかるように、赤松先生があくまでもバトルとラブコメをバランスよく作中に組み込んでいきたいのに対して、マガジン編集部は、かつてないほどに本誌連載で評判が良かったまほら武道会(半年くらいバトルが続く)のような展開を今後も継続していきたいわけです。
両者とも、自分たちの意向を補強するための根拠が欲しい状態で、もし1.『全部買っている』の回答が大多数であれば、「多少バトルが続いても、ラブコメ好きの読者はついてくる」と編集部は確信を得て、バトルを沢山描く様に指示しやすくなるでしょうし、2.『今は買っていない』と答える人が多ければ、たとえ本誌で人気が取れても、長期的に読者がついてこないのであれば、バトルばかりを描くのは決して有利ではないと赤松先生が日記で書いているような主張が現実味を持つことになります。

 人気投票の結果もさることながら、個人的には、むしろこちらの結果の方が、大いに気になります。
結果は絶対に公表されないでしょうが、今後の展開を見ればどんな塩梅だったのかは、何となく想像がつくことでしょう。
私は全巻買っていますが、できることなら、バトルばっかりではなくて、ラブコメな展開も沢山読みたいと思っています。

 さて、どうなることやら。
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