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私が彼を殺した 

 先日、「どちらかが彼女を殺した」を読み、感想を書きました。
ならばということで、「私が彼を殺した」を読みました。
想像以上に前作の感想とつながりそうなので、私はとてもうれしいです。
読んだのは講談社文庫版。
それでは、ネタバレ改行です。

















 まずはあらすじから。

脚本家の穂高誠が、結婚式当日に毒殺された。容疑者は被害者のマネージャー、花嫁の兄、敏腕編集者の3人。事件後、3人は密かに述懐する。『私が彼を殺した』、と……。(Wikipedia


 「どちらかが彼女を殺した」の感想で書いた不満がかなり高い精度で解決されていました。
つまり、それぞれの個性に整合性があるということです。
前作が出た後、感想を抱いた人から色々言われただろうし、作者自身としても再挑戦の意思があったのでしょう。
初出が「メフィスト」だったことを考えると、出版社側もかなり力が入っていたと思われます。
高品質な冒険作として、色々な人に薦めたくなります。

 袋とじの解説を読んだので、誰がやったかは推察ができました。
まだネットでは調べていませんが、該当箇所を読み返したので、間違いないでしょう。
この記事を書いた後に、ゆっくりチェックします。
しかし、解説で指摘されるまで、トリックの肝が全く分かりませんでした。
(ネタバレ反転)カプセルの行方しか追ってませんでしたよ……(ネタバレ終了)

 しかしこれ、容疑者は3人と言われていますが、あらすじ紹介も解説もなしなら、美和子がやっていたという大どんでん返しだって有りですよね。
フェアではないかもしれませんが。
序盤にそれらしい伏線(?)があるために、最後の3ページを読んで解説を手繰るまで、割と真剣に考えてしまいました。
私みたいな浅はかな読者のためのサービスなのかしら。

 それにしても、穂高誠の最低っぷりには感動した。
これだけ殺される理由のあるキャラクターを作るのも大変だったろうなぁ。
「誠死ね」のフレーズを久々に使いたくなる衝動に駆られました。
誠違いですが。

 天下一大五郎シリーズで、真相という名のエサを口を開けて待っている読者(つまり私)への痛々しいまでの皮肉を読んでいるだけに、本作のような作品をしっかり残していることには、本当に頭が下がる思いです。
著者のハードカバー、単行本、文庫は計17冊(今月に入って11冊)読みましたが、今のところ飽きませんね。
もっとも、大学時代に西村京太郎作品を100冊以上読んでやっと飽きた自分が書いてることなので、何の称賛にもなっていないかもしれません。
でもね、昔の西村京太郎作品って「当たり」が多いんですよ、ここで書いても仕方ないですけども。



(追記=ネタバレ反転)
 ネット巡回してきました。
今度は、あるはずの指紋がついてない問題が気になりだした(笑)
まさか解説すらブラフとか……。
(ネタバレ終了)
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