人造人間カティサーク 

 絶版マンガ図書館で読みました。
全4巻。
http://www.zeppan.com/book/detail/49941









  世界は「お約束」であふれている。
4クールのロボットアニメの構成を意識した、という緒方ていの作品。
中盤に大きな山場をつくって、3クール目からは新機軸で、というあたりはまさにそんな感じ。
非常に読みやすかったです。

 毎週月曜夜7時に小国ライラックを襲う謎のロボット「ブラックマンデー(BM)」に唯一対抗できるのは、天才プログラマーの峠鉄平がメンテナンスする少女ロボ「カティサーク」だけ。
機械語しか話せないカティサークだが、鉄平への愛の力を原動力に、今週も元気に人類の敵を撃破する。
合理的かつ理屈っぽい性格で周囲から浮いていた鉄平は、カティサークや戦友の風巻ひびき、陽気なライラックの住人たちとの交流で、次第に変わっていく。
BMの正体や目的、週1回しか襲ってこない理由、カティサークの出自……すべての謎が明かされ、鉄平は絆を試されるのだった。

 以上あらすじ。
基本、あらゆる「お約束」をツッコミ待ちの状態で提示しているので、それぞれのシーンの意味を考えながら読むことに適しています。
逆に、何も考えずにノリで一気読みできるようにもつくられているかもしれません。
端的にいえば、ひびきとツヴァイ可愛い。

 「好き」と一言いわせるのに4クール使うとか、少女マンガでも無いような話だけど、それすらもお約束に感じられる不思議。
読者は鉄平の鈍さと煮え切らなさにやきもきし、ツンデレのひびきはひたすら鉄平に献身的(都合が良い、を言い換えてみた)なのは、20世紀末のラブコメのフォーマットだよなぁ。
こういうの好きです。
この作品が2007~2010年に刊行されているからこそ、資料的に価値があると思う。

 完成度が高く、気軽に読める分量なので、恥ずかしがらずに読んでほしい。
鼻口が極端に小さい絵柄も、見てるうちに意外と癖になる。
掲載誌が休刊したコミックラッシュだったので絶版になっているけれど、そんな弾ではない、というのが個人的な見立て。
どこかが再版して、無料で読めなくなる日もそう遠くない予感がします。

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