心おきなく正気を捨てえ!!-阪神タイガース応援団熱血青春物語!! 

 タイトル通り、阪神タイガースの応援団漫画で、1巻完結。
絶版マンガ図書館で読みました。
http://www.zeppan.com/book/detail/45961
暑苦しくも優しい視線で描かれ、主人公の憧れと挫折、そして再生が過不足なくまとまっている良作です。
掲載紙、連載時期などの概要はJコミの中の人から。

「漫画アクション」で2004年9月3日号~2005年2月4日号まで連載され、2005年4月に双葉社から単行本化された


 ということです。
作者の山田圭子は少女漫画出身。
一般誌でその熱い作風を生かしました。
久保ミツロウも応援(団)漫画をよく描いてますが、応援団の熱量は女性に訴えかける何かがあるのだろうか。

 仕事も生きがいも見つけられず大学卒業後フリーターになってしまった桜坂嵐。
不意に訪れた甲子園の外野スタンドでタイガース私設応援団に魅せられ、のめりこんでいく。
めきめき成長する嵐に次々と訪れる試練。
先輩団員の生き様に心を打たれ、嵐は覚悟を決めていくのだった。

 以上あらすじ。
阿綺と佐久間がたまらなく格好いいのです。
嵐が就職試験で言い放った「会社員ではその(応援の)時間を確保できません! だから今はどこの会社にも就職はしません!!」も名言。
一見、迷言にも見えるけど、プロ野球チームの私設応援団に入るのは、つまりそういう「心おきなく正気を捨て」ることなのですよね。

 私はプロ野球の観戦に割と行く方ですが、応援団のいる外野スタンドは正直近寄りがたい。
甲子園も、内野スタンドまでしか行ったことがありません。
その、知られざる世界がどんなものなのか、わかりやすく描かれています。
ジャンルとしてはお仕事漫画ですが、主人公は職なしとはこれいかに。

 冗談はさておき、阿綺が表題の言葉を嵐に掛けるクライマックスの場面は鳥肌もの。
嵐が再び立ち上がるために語られる阿綺や幹部連中の過去もグッと来る。
何の見返りもなしにこれだけの献身をさせるタイガースって大阪人にとってどれだけの存在なのか。
こればかりは、一生わからないかもしれません。
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