UQ HOLDER!第67話感想 

 今週のマガジンで面白かった5作品。
・UQ HOLDER!
・彼は無機物に欲情する
・ルポ魂!
・山田君と7人の魔女
・ベイビーステップ
「彼は~」のアンケはどこに入れればいいのだろうか。
以下ネタバレです。











Stage.67「家出してみたら」

あらすじ

 雪姫に言い渡された外出禁止を破り、一空の用意したバギーで仙境館から「家出」した刀太。
都市を歩き、旧知を訪ね、改めて社会の格差を目の当たりにする。
刀太が持つ重力剣は一人きりになると対話機能が発動することが分かり、刀太は問わず語りに、気持ちの整理を始める。
雪姫が自分を育ててきたのが義理だったと思い、動けなくなった…心中を吐露しているうち、新たな諍いに巻き込まれていくのだった。


感想

 九郎丸、三太を置いての単独行。
そして明らかになる重力剣の新機能。
一呼吸置いて淡々としたトーンで描かれていて、刀太の現在の心情を表現していると思われる。
これまで重力剣が刀太の独り言に反応する状況がなかったことが驚きです。

 田舎のダチや九郎丸を大切に思っているのはもちろん、UQホルダーの中でもこれまで喜々として組織人を演じていたわけです。
刀太は自立して何でもできそうなスペックを持ってますけど、性質として他人とのつながりを重視して(求めて)いるんですね。
その辺のギャップは、家出をしたことでキリヱが「思ったよりガキなんだから!」と逆説的に表現している。
むしろキリヱは刀太のことを見た目に比して大人びていると感じていたということでしょう。

 九郎丸も三太も、刀太を慕っているだけに、外出を止められていない2人が一緒に行こうとしなかったのは意外でした。
刀太は来ることを制しているし、見届ける2人のリアクションが描かれているので、それぞれに思うところがあるのは間違いない。
重力剣に喋らせる都合があったと言っては元も子もないですが。
そもそもトップの雪姫が刀太に外出禁止を命令していて、家出を止めようとしたのはキリヱだけだったわけですから、不死人にはドライなところがあるなと思う。

 組織と言いながらも個々の独立性が強い集団なんだろうなと、新入りの一空が刀太にバギー使わせたのを見て思いました。
体は大人、心は少年の一空が、体は子供、心は大人のキリヱを諭すシーンはちょっと面白い。
言い負かされたキリヱさん、刀太がバギーで脱出するシーンに乗じて一空の足を踏み抜いてます。
精神年齢が全然年上だと言われたことにイラついたのかも。

 世界を救う人物になれば、周りに胸を張れるようになるのか。
「周り」に雪姫を当てはめた途端、暴れ回る刀太。
雪姫への恋愛感情を必死に否定しているようにも見えます。
思春期は恋愛とそうじゃない感情の区別がつきにくくなる時期です。

 いつかも聞いた、刀太の中途半端論。
何でもできる人になろうと思えば、中途半端な時期があるのは仕方ないとも思うが、これも少年時代の悩みか。
「なーんてな アホらし」と自ら収拾を図るも、突如しゃべり出した重力剣に流れを止められる。
世界でも救ってみるか、とか言い出さないのが、刀太たる所以だと思う。

 刀太の重力剣の使い方を考えれば、剣というよりも棒である。
しゃべる剣に興奮する刀太の頭身が思わず低くなってるのがちょっと笑える。
黒棒は正式名称名乗れず。
これはずっと名乗れないパターンかな。

 製作者から「3-Aの関係者を助けろ」と命令を受けているという黒棒。
どの時期に、誰のために作られたものなのか。
今となっては意味もないから、アジトの地下に安置されていたのか。
刀太の行動も見えてるみたいだから、これまでの戦いぶりをどう評価しているのかは気になるところ。

 雪姫に恩返しがしたいという刀太の言に懐疑的な黒棒は、刀太は雪姫のこと好きなんだろって思ってそうです。
で、それを受けた刀太は、「雪姫のじいさんたちへの想いは本物」で、「その義理で俺を引き取って」「俺のことはまあ…どうでも良かったのかな」という理由で動けなくなった、と独白。
義理に対しても恩返しはしていいものだし、やっぱり刀太は恩返し以上のものを出していて、それなりの見返りを求めていたということか。
そう考えると、黒棒のざっくりした見方もその通りなのでは、と思えてくる。

 刀太の事情などお構いなしに、事件は起こる。
何だかんだ言って、刀太も自省的な人間なので、1人になるとウジウジしがちらしい。
その意味では、周りに人がいた方が、本人にとってもストレスが少ないのかも。
どんなトラブルに巻き込まれるのでしょうか。

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