UQ HOLDER!第93話感想 

 今週のマガジンで面白かった5作品。
・UQ HOLDER!
・アクマゲーム
・AKB49
・徒然チルドレン
・ベイビーステップ
強く生きろよ…マルコ…。
以下、ネタバレです。












Stage.93「過去で会えたら」

あらすじ

 刀太と別れてから287年、キティの実力は全盛期を迎え「魔王」と呼ばれる一方、感情はすり減りきっていた。
その姿に納得できない刀太は、ダーナが設置した「時の覗き窓」を衝動的にぶち破って過去に侵入し、彼女の前に姿を現す。
刀太を思い出したキティだが、己の来し方から刀太に合わせる顔がなく、刀太は彼女の凄惨な境遇の前に、掛ける言葉がない。
ぎこちないやりとりのまま時の継ぎ目は崩れはじめ、2人は触れ合うこともないまま引き離されるのだった。


感想

 おかっぱキティ驚異の髪再生力。
全盛期はレベルが違う。
不死でありながら殺した命に思いを致す優しさがあるばかりに、生き延び、心が痛み、すり減っていく。
おとぎ話として語られてきた「闇の福音」の形成過程が端的に描かれている。

 前作の「魔法先生ネギま!」は、刀太の祖父のネギが主人公だったため、ネギにとって重要な存在だったエヴァンジェリンといえど、その過去は物語の本筋から外れていたため、語れなかった。
本作は刀太を狂言回しとしつつ、不死者の群像劇を描いているため、必然性があれば彼女の過去に触れられる。
「始まりの魔法使い」との因縁に決着をつけられずに本作に至っているのは、エヴァをよりスムーズにストーリーの本筋に引き込むためには必然だったのかもしれない。
前作最終巻で示唆された「別の話」が今、展開されていることは、ファンとしては素直に喜ぶべきでしょう。

 とりあえずフープを回して最大攻撃を右手で窓に叩き込む刀太。
とっさに原理を理解できないが、刀太は恐らく本能でその使い方を察している。
多分アレだ、前作でアスナが魔力で厳重に封印された箱をパンチ一発で「何故か」開けられた系の力だ。
刀太もいよいよ、常識外の領域に足を踏み入れている感があります。

 キティが助けを求めているのは分かっているが、その先が続かない。
実力的には彼女の領域に踏み込みつつあるが、人生経験があまりにも足りていないアンバランスな刀太である。
そんな刀太に会ったキティが抱いた感情は、諦念の中に失望も混じっていたのだろうか。
キティの言葉から、古き良き思い出モードに入ったのを敏感に察し、あがく刀太の心象が現状ともリンクする。

 キティにとって刀太は、生きる希望を与えてくれた相手で、自分を現実世界の地獄に引き入れた相手でもあるわけだ。
甘酸っぱくて苦すぎる、初恋だったかもしれない相手と、「キティ」という呼称は、彼女の中で強烈に結びついているのかもしれない。
だから、過去を知りうるアルビレオ・イマが「キティ」と呼ぶことに、猛烈な反応をするのだろうな。
いやはや、悪の魔法使いだ。

 やはりキティは雪姫とつながっていて、2年前、刀太に会った時に、大昔に会っていたことを思い出したのだろうな。
雪姫が作中でとっている諸々の言動が、かつての彼女と将来の刀太が出会った時の状況と整合性がとれるようにフラグを立てようとしており、たまに空回っている。
「私のわがままで」不死にしたこと、村を出てすぐ瞬動を教えようとしたこと、幼女の姿を見せたこと……思い出せるだけでも大小さまざま。
700年生きてくれば、これぐらいの逆光源氏計画はきっと許されるはずだし、彼女には幸せになって欲しいな。

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