UQ HOLDER!第109話感想 

 今週のマガジンで面白かった5作品。
・UQ HOLDER!
・AKB49
・風夏
・ベイビーステップ
・無敵の人
アイドルで大事なのは可愛さでなく頑張りなのだという現代の本質を伝えきった名作が終わった。
以下ネタバレです。











Stage.109「素直は危険」


あらすじ

 刀太の愛の告白のような素直な言葉の前に、本音を曝したくない夏凜は、閉鎖空間を逃げ回る。
話を聞いてもらいたい刀太は夏凜を追い、3時間40分にわたる斬り結びの末、足止めに成功する。
刀太の理想論に呆れつつも否定しきれない夏凜は、雪姫やかつての師と共通するひたむきさを見出し、大いに戸惑う。
閉鎖空間が解け、魔法薬を飲んでいなかったことを雪姫から伝えられた夏凜は、やり場のない思いを暴れて吐き出すのだった。


感想

 夏凜、独り相撲で自爆。
彼女は宗教的な出自から人類愛を備えているというか、根が聖女なんですよね。
それでは何かと困ることが多いので無愛想を装ってはいるが、素直になる薬など飲んでしまったら、全てが台無し。
懸命に抗う姿がとても良いですね。

 なぜか「いや!好きじゃないから」のパターンがキリヱと同じ。
随分スケールの大きな天丼だ。
これまでは夏凜がキリヱに突っ込んで見ていたリアクションだったので、伝染してしまったものと思われる。
自分の反応から省みて、夏凜はキリヱの想いも知るのではないかな。

 刀太の話が、いつの間にか世界を救う話から夏凜が好きな話にすり替わってる件。
好きだから、一緒に世界を救いたいということだと思われるのだが、論理の飛躍が著しい。
本音で好意と肯定を向けられて満更でもない自己肯定感の低い夏凜かわいい。
おっぱいがでかいのは大事だよな―。

 刀太、夏凜を壁ドン。
今回に限らず、夏凜は脱がされた時のリアクションが独特なんですよね。
「一緒にやろうぜ!」って何をやるのかと突っ込みたい。
ここから刀太怒濤の先輩(センパイ)ラッシュである。

 刀太がこれから歩む道は、雪姫や夏凜が歩んできた道のようだ。
絶望してもなお、前を見て進んでいるからこそ惹かれるのだと、刀太は夏凜に告げた。
それが基準なら、刀太がみぞれにだけ「ちびっこ」という異質な言葉を吐いたのも、何となく頷ける。
仙境館は、そういう人を引きつける場所で、裏技を使ったあやかやみぞれは多分、イレギュラーなのだ。

 夏凜自身が語った原点は、死にたくても死ねなかった過去でした。
そこが出発点なので、不死を受け入れこそすれ、肯定はできない。
刀太はそれを、肯定しようとする。
尊敬する神を殴れと、超えろと叱咤するのだった。

 刀太は意識していないだろうけど、それぞれの不死身をつくった相手を、彼は同じ存在だという前提で話しているように見える。
で、それは多分正しいんですよね。
刀太のひたむきさが夏凜の心の壁を壊し、雪姫の幻想空間が割れる描写とリンクしているのは、美しいと思います。
「言っちゃうぅぅう――――――――――ッ」は最初流してましたが、読めば読むほどジワジワ来るので必見です。

 刀太は薬が切れても特に恥じらう様子もなく、大体本音で生きてるんだということが、よくわかりました。
と言うよりも、箱の中に入っていたチョコだけが魔法薬入りだとしたら、実は刀太も魔法薬の入っていないチョコを食べた可能性は十分にあります。
夏凜だけが薬入りを食べた可能性はなさそうだけども、過去2話分のチョコの配置描写を見る限り、刀太はどちらとも解釈できる。
このあたり、叙述トリック的で面白いのですが、さすがに無差別告白は薬の影響と考えざるを得ないか。

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