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やすらぎの郷 

 テレビ朝日のシルバータイムドラマ第1弾が、9月いっぱいで終わりました。
倉本聰脚本で、平日に毎日20分放送するやつですね。
序盤は毎回感想書いてたのですが、さすがに無理ありました。
でも、最後まで見てたんですよ。

 高齢になったテレビ界の功労者だけが入所できる老人ホーム「やすらぎの郷」に脚本家の菊村栄が入所し、往年のスターや裏方たちと、悲喜劇を織りなす話です。
昔の金銭感覚で生きてたり、再起をあきらめずに詐欺に引っかかったり、老いらくの恋に落ちたり、人生の棚卸や後始末をしたり。
主要な役柄で出演していた野際陽子さんが放送中に亡くなったのが、少し話題になりました(最終回まで出てた)
ラストに出てきた「このドラマはフィクションですが、色々とお察し下さい」というテロップが全てですね。

 面白かったのは、序盤に出てきた「女の一生のターニングポイント」と、やすらぎの郷創始者で、芸能界のドンと呼ばれた加納栄吉の遺言を一致させてきたことですね。
ラスト前の1週間は、菊村と加納のやりとりが中心で、海軍の若手参謀から転じて「処女だった」テレビ業界の育成に尽くした加納は、今のテレビ業界のことを「売女(ばいた)」と表現して逝くのです。
女の一生のターニングポイントとは、女優の三井路子によると、
・処女をささげる
・男に金で買われる
・誰にも相手にされなくなって男を金で買う
だそうで。
これに則ると、テレビは第2段階にある、あるいはニュアンス的には第3段階に近いのではないかと、見ていて感じました。
悲喜こもごものドラマでしたが、全体に通底するのはこの精神でした。

 恥ずかしながら結構知らない俳優、女優が多かったのですが、それぞれの来歴がわかっていれば、より楽しめたかも。

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